横浜市立南高等学校の導入事例

 文部科学省スーパーグローバルハイスクールに指定された「横浜市立南高等学校」の高校2年生の「総合的な学習の時間」の一部を弊社でプロデュース致しました。延べ2日間・16名の大学生・大学院生ファシリテーターとともに、南高校及び東京大学本郷キャンパスにてワークショップを行い、社会問題という解のない難題の解決に挑戦しました。

 また、ワークショップ終了後にも、大学生ファシリテーターに対し、「大学での生活の様子」、「進路について」や「勉強方法に関して」自主的に聞きに来る生徒も散見されました。

4/23(土)8:45 - 12:30 南高校でのワークショップの実施

 1日目は、東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学・中央大学・日本女子大学などに通う10名の学生ファシリテーターとともに、ビジネスにて用いられる思考法やインタビューの手法を学び、実践的にビジネスアイデアを作り出すプロセスを体験しました。

  • 8:45
    オープニング ファシリテーターの自己紹介を行い、「共通点探し」というアイスブレイクを行いました。アイスブレイクを通し、ブレインストーミングの練習を行い、ワークショップへの心の準備をします。
  • 9:05
    デザイン思考ワークショップ(インタビューパート) デザイン思考で重要視されていることの一つは「顧客の声を聞き、フィードバックを通じてアイディアをブラッシュアップしていくこと」です。インターネットによる調査で終わらせず、「足」を使ったフィールドワークやインタビュー調査といった「現場感覚」は万に通じます。そうした「インタビュー」する重要性を実感すべく「弟子入りインタビュー」という手法を用いて、一次情報を取りに行く練習を行いました。
  • 9:40
    デザイン思考ワークショップ(デザインパート) 各チームごとで東南アジアの課題を明確にし、アイディアをブラッシュアップするため、デザイン思考のフローに則ってアイディアを策定しました。「共感・理解」「定義・明確化」「アイディア出し・プロトタイプ」「チーム別プレゼン・ブラッシュアップ」という4フェーズを通し、集中してアイディアを考え続けます。今回のワークショップでは「プロトタイプ」を作ることを目標に置き、紙粘土・画用紙等のプロトタイプ作成物品をふんだんに用意しました。手を動かしながらアイディアを練り、互いに見あってフィードバックすることで、新たな気付きが得られます。
  • 12:10
    クロージング 次回(6/11のワークショップ)までに「A0ポスターを作るための調べ学習を行い、まとめること」が宿題として与えられました。チーム別で考えた課題と解決策を、チームによって放課後も集まりながら、納得したものを練り上げます。

6/11(土)8:45 - 12:30 東京大学本郷キャンパスでのワークショップの実施

 2日目は、「学会」を模したポスター形式での発表を行い、東京大学准教授や大学生・大学院生を交え、白熱した議論が交わされました。

  • 8:45
    オープニング ファシリテーターより前回のワークショップの復習を行い、今回のワークショップの目的を共有しました。
  • 9:00
    東京大学大学院工学系研究科 栗栖太 准教授によるご講演 現在調べている内容と関連した「東南アジアの水問題」について聴講しました。現在「化学」で学んでいる内容が、大学でどのように発展されるのか、社会にはどう役に立てられているのか把握し、高い視座からの知見を獲得できたようです。
  • 9:55
    ポスター作成 東南アジアの諸課題を解決するために発想したビジネスアイディアをA0サイズのポスターにまとめました。A0サイズのポスターは高校2年生にとっては未知の大きさのはずです。Goodsでポスターのサンプルやテンプレートを用意し、生徒たちが迷うこと無く調べた内容を纏められるよう、最大限の準備を行っています。
  • 11:00
    ポスターディスカッション 作成したポスターに関して互いにプレゼンテーションを行いました。発表の聞き手はポストイットを手にし、フィードバックを書いてポスターに貼り付けました。学会でのポスター発表を模し、ポスターの前で発表・議論して行きます。そして、アイディアをより良いものにしていくべくブラッシュアップを続けます。
  • 12:15
    クロージング 2日間のまとめ、及びこれからの「学び」の活かし方に関して説明し、3時間のワークショップは終了しました。南高校の2年生は、この後シンガポールへの研修旅行へ旅立ちます。今回の学びを活かし、シンガポールで濃密な経験ができるよう、まとめを行いました。
  • 12:30
    キャンパスツアー(任意参加) ワークショップ終了後、希望者に対して45分程度でキャンパスツアーを行いました。東京大学大学院の学生に連れられ、赤門・安田講堂といったメジャーな場所から、アポイントが無いと入れない研究室の中まで見学しました。

アンケートによる評価結果

 生徒の皆さんからは、「今勉強している内容がどう社会に役に立つのかが明確になり、今後の学習が楽しみになった」「アイデアをワークショップに留めず、実践にまでチャレンジしたい」などといった意見がアンケートに寄せられました。

 プログラムの満足度について、75%の生徒の皆さんから「満足」「やや満足」という回答をいただくことができました。大きな満足度とともに、「解のない課題に挑戦する思考体力・思考様式の会得」や「大学のアカデミズムのレベルの体験」、「学びの原動力となり、キャリアの指針となる”志”の発見」など、2日間の密度の濃い時間を通じて、生徒たちは様々なものを獲得しました。

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